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企画でメシを食っていく

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2016.06.13

尾崎世界観さんによる「音楽の企画」レポート!


5/21(土)第2回目は【音楽の企画】。

ゲスト講師の初登場回。
前方の席を確保しようと早めにBUKATSUDO入りする受講生もいて、
少しそわそわした空気で始まった第2回。


今回は「クリープハイプ」のフロントマンであり、
ソングライターの尾崎世界観さんにご登壇いただきました。


音楽をはじめたきっかけ。

前半は、十代の前半までさかのぼり、
学生時代の暮らしから音楽と出会うまで、
そして、ふだんどのような事を考えながら、
歌詞を発想されているのか、じっくり伺いました。


ラジオを聴きはじめたことで音楽が身近になり、
1対1で人の話や表現を受け取るという感覚を知ったことが、
音楽にどっぷり浸かっていくきっかけだったと教えてくれた尾崎さん。


・家でひとり「チケットぴあ」を読みながら、
ページをめくるたびに映画や演劇を観に行った気持ちで、
「脳内鑑賞」をしていたことで想像力が鍛えられていた。


・両親や親せきなど身近な大人の話を聞くことは、
教科書を読むより何倍も面白く、
描写力や観察眼が磨かれていたのかもしれない。



そんなエピソードを、淡々としながらも、
ユーモアをまじえて話す尾崎さんに、
受講生一同、ぐぐっと惹き込まれていきます。


途中、モデレーターの阿部さんのモノマネも入り、
尾崎さんの鋭い観察眼にふれた一瞬もありました。


最短距離で、一番強いものを。

歌詞をつくる上で尾崎さんが大事にしているスタンスは、
文章を書く際も同様。
「傷をつけたい、というか、
自分をわかって欲しいという気持ちがある。
相手に確実に届く保証があるのなら、
あとは最短距離で、一番強いものを書けば良いと思う」
という尾崎さんの言葉が強く印象に残りました。



尾崎さんの初小説「祐介」。


後半は、尾崎さんの初小説『祐介』の話も。
今回、経験のない小説を書くことで、
書けた時の喜びや安堵も強く感じたそうです。
「追い掛ける気持ちを思い出した。
もう一回こういう気持ちで、
音楽をやりたいと思えた」と
率直な気持ちを語ってくださいました。


「これから挑戦したいことは何ですか?」
という阿部さんからの問いに対して、
「昔のような気持ちで、ただドキドキしながら音楽をやりたい」
そう返してくださった尾崎さん。



受講生からの質問にじっくりと答えてくださり、
その言葉はひとりひとりにしっかり届いていた様子。
終了後の懇親会でも、時間の許す限り受講生と話しながら、
たくさんの刺激を「企画メシ」に残していってくれました。


次回は、東京ガールズコレクションを大きな存在に
育てあげたプロデューサー・村上範義さんによる
【イベントの企画】です。



協力会社:株式会社プリミティブ、ユニバーサルミュージック合同会社
写真:八木伸司
フォトプロデューサー:片岡圭史
Web協力:KNAP
デリバリーサービス:NEW PORT