- 2016.12.19
佐藤ねじさんによる「発明の企画」レポート!
9/24(土)第11回目は【発明の企画】。
「企画メシ2016」最後のゲスト講師として、
株式会社ブルーパドルのアートディレクター/プランナーの
佐藤ねじさんにご登壇いただきました。
まだ見ぬ「ブルーパドル」を探して。
「レシートレター」、「しゃべる名刺」など、
佐藤さんのお仕事を知っている人も多いはず。
面白法人カヤックでの活躍を経て、
2016年7月に会社を立ち上げた佐藤さん。
会社の名前である「ブルーパドル」には、
どのような意味が込められているのでしょうか。
・「ブルーオーシャン=競合のいない領域」は、
実際問題、なかなか見つけることができません。
・でも、多くの人は見逃してしまいますが、
「レッドオーシャン=競争の激しい既存の領域」を拡大すると、
「ブルーパドル=水たまり」がどこかにあります。
よーく目をこらしていけば、
ブルーパドルサイズのアイデアは、
誰でも見つけることができるんです。
・たとえ小さなアイデアでも、
新しいアイデアには「価値」がある。
それに、ブルーパドルの中にも、
たまには大きなブルーオーシャンにつながる
秘境が見つかるかもしれません。
名刺のブルーパドル、
映画館のブルーパドル、
さらにはホームビデオのブルーパドル…
佐藤さんのこれまでの「発明」の数々に、
メモをとる受講生の目は真剣でした。
日常からアイデアを集める。
アイデアの見つけ方、ため方、
そしてアウトプットの形にするまで。
佐藤さんのやり方を、
こっそり伝授していただきました。
・「新鮮なアイデアを100個出してください」
そう言われたとき、僕が出そうと思えば出せるのは、
いつもメモをとっているからなんです。
・いつもメモをつけることで、
ずっとアイデア出しをしているような状態だから、
急にブレストで呼ばれたとしても、
最近あった出来事から話すのではなく、
自分の人生を乗っけた重いパンチを、
繰り出すように話せるのです。
・ただメモをとるだけではなく、
それらをまとめたベスト盤のようなノートを作ることが大切。
まとめておくことで、自分が生きてきた中で、
何が面白かったのか見えてくるので非常に良いなと思います。
実際に佐藤さんがつけているノートには、
ぎっしりとアイデアが詰まっていました。
日常の中からアイデアの種を見つけて、
いつでも出せるようにしておく。
すぐにでも実践してみたくなりますね。
・アナログな「ノートのメモ」から、
自分の強みをつくっていくという佐藤さんの方法は、
『超ノート術 成果を10倍にするメモの書き方』(日経BP社)で、
もっと詳しくご覧いただけます。
アイデアには「文脈」がある。
講義後半では、アワード形式で、
受講生の課題を評価してくださった佐藤さん。
課題講評ひとつをとっても、
佐藤さんのひと工夫が会場を盛り上げます。
講評の中で佐藤さんが大切にされていた、
アイデアの「文脈」とは?
・面白いアイデアを思いついたときに、
固執して、そこで止まってしまう人がいます。
アイデアマンの人って、
割とそのアイデアがだめでもすぐに代案が出せる。
柔らく、自由度が高いのが特徴です。
企画でメシを食っていくには、
アイデアを見つけることが何より重要。
目標に近づくためのヒントを、
たくさんもらえた講義になりました。
これまでさまざまな業界の
第一線で活躍ゲスト講師の方々から
企画づくりを学んできた受講生たち。
次回はついに最終回、
阿部広太郎さんによる総括、
「自分の企画」です。