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2018.08.07

脇雅昭さんによる「公務の企画」レポート!


6/2(土)第3回目は【公務の企画】

第3回目のゲスト講師は、
総務省から神奈川県庁へ出向し、観光部長を務める傍ら、
47都道府県の地方自治体職員と国家公務員の集まる
「よんなな会」を主催している脇雅昭さんです。


脇さん、幼稚園を中退!?

『幼稚園に6,000円かけるよりも、
お前に6,000円払った方がいい!』


そう父親に言われ、幼稚園を中退した脇さん。
毎月手にする6000円で、魔法のように思っていた紙芝居を大人買い。
プレゼンをするかのように、物語を読んでいたそうです。


幼稚園を中退すると同い年の友達がまわりからいなくなり、
寂しいから近所のおばさんの井戸端会議に参加。


幼い頃から大人と会話をしていた脇さんは、
同年代と話が合わなくなってしまう寂しさが、
原体験としてあると語ってくださいました。


何でもやりきる大切さ。


高校では、生徒会長やボランティア活動を熱心にやり、
確実に指定校推薦をもらえるはずが、
「実力で東大にいけ」と先生から言われ、
鼻血が出るくらい、一人きりで勉強していた脇さん。


京大に進学した脇さんが待ち受けていたのは、
田舎で必死に頑張ってきた自分と、
都会の高校で過ごしてきた友人との意識のギャップ。


大学時代は、法律を学びつつも、アカペラに熱中し、
世の中で大事なことはワクワクするような
環境をつくることだと気づいたそうです。



ロースクールに通いながらも、
将来は弁護士になるか、官僚になるか考えていた脇さん。


弁護士になることを考えるも、
法律を勉強すればする程見えてきた法解釈の限界。
決められたルールを解釈するよりも、
ゼロから法律案をつくる国家公務員になることを決意したそうです。


公務員の志が上がれば、世の中は良くなる。


総務省を選んだのは、
「一緒に日本を良くしよう!」と、
総務省の人に言われたのがきっかけ。


頭だけで考えていてもいいルールはできないため、
プレイヤーになるためにも、2年間熊本県庁に出向。


総務省に戻った時に、熊本県庁で出会った人と
「こんな制度どうかな?」と、色々な話ができるようになり、
人と人の繋がりの大切さを知った脇さん。


地方自治体の職員も国への出向がありますが、
仕事を土日もなく気合と根性でやっていて、
今本当に地域で必要な課題発見力や課題解決力のような能力、
そしていろんな人に出会える機会がなかなかないと思い、
最初の「よんなな会」を開催したそうです。



公務員の志や能力が1%上がれば、世の中が良くなるはず。


志を胸に、「よんなな会」を主催する脇さんは、
多くの公務員にきてもらうために、
虎ノ門ヒルズや吉本本社での開催や、
1人1品地元の名産を持ち寄る企画や、キッズスペースの設置、
合宿所の開設など様々な工夫をしています。


脇さんは、「よんなな会」というブランドを解放し、
「よんななお坊さん会」など「よんなな〇〇会」を全国で開催。
全部自分でやってしまうのではなく、
「アイデア」を寄せてくれた人に任せたからこそ広まっていったといいます。


「これいいですね、やりましょう!」


後半は、「神奈川県の観光政策を考えてください」という事前課題の講評へ。


観光政策には「やらなきゃいけない」は無いが、
「なぜ、やらなきゃいけないのか」を考えなくてはいけなくて、
課題を考える上で、公の信頼を使い倒してほしいと仰っていました。


どの企画にも「いいね」と言う脇さん。
心の中では、自分がダメだししてどうなるんだと思っていたそうです。


自分がダメ出ししても、結局「やった人間が一番偉い」。


だからこそ、一緒にかたちにしてくれるひとが大事で、
課題だからという気で提出している人ではなく、
「本気でやりたい」と思っている人のアイデアを大事にしたいと、
仰っていました。


脇さんにとって企画する時に大切にしているのは、
想像しなかった未来が生まれる「ワクワク感」で、
仕事でもプライベートでも、自分の人生を使っているという感覚で、
神奈川に人が来てもらうためにはどうするか?
ということを考え尽くしてるそうです。



脇さんから、巻き込む「熱量」を教わった企画生たち。


講義の詳細はこちらの記事でも。
47都道府県の公務員を志でつなぐ――熱が伝播するコミュニティの仕掛け



講義後は、「アフター企画メシ」へ。
今回は、現4期の受講生だけでなく、
1期生から3期生まで集合する「合同アフター企画メシ」を開催。


会話も盛り上がり、にぎわう会場内。
それぞれが新たなつながりを持ち、
ここから何かが生まれる期待感がありました。



次回は、小学館 Cheese! 編集⻑の畑中雅美さんによる
「編集の企画」です!



ライター:渡邉裕哉
写真:友田和俊
Web協力:KNAP