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企画でメシを食っていく

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2018.3.30

「企画でメシを食っていく2018」プレイベントvol.1レポート


「企画でメシを食っていく 2018」が、いよいよ5/5(土)より開講!


【4/9(月)正午】のエントリー締め切りを前に、
「企画メシが気になる」「応募しようか迷っている」という方に向けて、
3/24(土)みなとみらいのBUKATSUDOにて、プレイベントvol.1を開催しました。


第1部は、「企画メシってなに?」と題し、
企画メシのモデレーター・阿部広太郎さんと、
BUKATSUDOコンテンツプランナーの木村綾子さんによる対談。


第2部は、「企画メシってどう?」と題し、
阿部広太郎さんと、企画メシ3期生の5名によるクロストーク。


2部構成で行われたこのイベントの様子を、
3期のインターン生・弘瀬桃子がレポートします!


第1部:企画メシってなに?

阿部広太郎:「企画でメシを食っていく」主宰 コピーライター、モデレーター
木村綾子:作家、本屋B&Bスタッフ、BUKATSUDOコンテンツプランナー


受講生ではなく、「企画生」を募集します。

まず、募集チラシに載っている「企画生」という言葉について。


3期のインターン生・鈴木康平くんが、
シティライツ法律事務所の水野祐さんによる「法律の企画」での課題、
「残り6回の企画メシが盛り上がるルールを考えよ」にて
「受講生ではなく、“企画生”と呼びましょう」という企画を発表。


その日を境に、「企画生」と呼び名が定着しました。


「先生と生徒」という、
教える、教わるという受け身の関係になるのではなく、
部活の「先輩・後輩」のような、「企画」を通じて、
熱を与え合う場ということを表した名称になっています。


「変わりたい」人たちの企画の場。


阿部:一昨年のプレイベントでも話しているので、
詳しくはその際のレポート
参照いただけたらと思いつつ、今振り返っても強く感じていたのは、
20〜30代にある「変わらなくちゃ」という焦りや不安…
みんなどこかで感じてると思うんですよね。
その思いをエネルギーに変えていけるチーム、
場づくり
ができたら、と思っていたんです。


木村:BUKATSUDOは2014年10月にグランドオープンしたんですが、
阿部さんから企画のお話をもらったのが12月、
翌年1月からは実現に向けて内容を固めていったから、
BUKATSUDOの場作りは「企画メシ」と
ともにあったと言っても過言ではないって感じなんです。
「企画メシ」は、まさにBUKATSUDOが掲げるコンセプトを
具現化してくれたものとして、いまや看板講座のひとつになっています。


阿部さん自身も、企画メシによって変わった。


木村:20代から30代へと変わる過渡期の阿部さんを近くで見てきました。
この時期に「企画メシ」をはじめたことって、大げさではなく、
阿部さんの人生に大きな影響を与えたんじゃないかなって。
ゲスト講師からだけじゃなくて、企画生からも多くを得て、
意志を持って変わっていったように感じていました。
仕事の内容もずいぶん変わりましたよね?


阿部:めっちゃ変わりました。はみ出しまくったというか。
企画メシをはじめた当時は、電通で広告をつくる部署にいたんですね。
それが2週間に一回、企画メシで刺激を受けたり、
松居大悟監督と一緒に仕事をしたりしてるうちに、
人の心をダイレクトに動かすものをつくっていきたい!
という思いに駆られたんです。
なので今はコンテンツをつくる部署に異動して、
映画「アイスと雨音」のプロデューサーや、
テレビ番組「未知との対話」を企画・プロデュースをするなど、
がらりと仕事が変わりましたね。


眠っている自分の可能性が広がる。悔しさからはじまる。

●右脳(発想)と左脳(論理)どちらも大事。「企画メシ」で培っていく。
●10人のゲスト講師→10個の職業を持ち帰るくらいの気持ちで。
●企画メシは、眠っている自分を叩き起こす時間。まだ見ぬ可能性の扉をノックする感じ。
●目当ての講師の課題よりも、意識してなかった講師の課題に夢中になったり、きっかけになることも。
●応募者の職業は多種多様。3期生には、看護師からみかん農家まで!公務員の参加者も。
●ゲスト講師から、自分の企画書に触れてもらえない時もある。その時の悔しさを大切に。悔しさからはじまることがある。


阿部さんと、木村さんから、たくさんのキーワードが話されていきました。


企画メシは正直、大変。受け身で終わるのではなく、発信を。


応募を検討している方に伝えたいことは…


●企画メシは、本当に大変。大変だからこそ、楽しい。覚悟してエントリーを。
●受け止めるだけでなく、この場を通じて仕事をつくりたい人に参加してほしい。
「巻き込み・繋がり・助け合い」の精神を持てる方と出会いたい。
「行動→企画→発信」のサイクルが大切。
●気持ちよく、ガツガツと。前向きに、前のめりに。


など、「企画生」としての心構えについて、お話が聞けました。


企画メシは、ただ講義を聞きに来るだけの場ではない。
受け身で終わらず、学んだことから行動し、
生み出す人に参加してほしいとのことでした。


第2部:企画メシってどう?


後半は、実際に企画メシに通っていた5名と阿部さんによるトークセッション。
企画メシを体験したからこそ語れるリアルな声を、お届けします!


【企画メシ2017企画生】(写真の奥から)
楠瀬薫子:面白法人カヤック コンテンツプランナー、ディレクター
澤田知之:PRプランナー
高奥真紀:看護師。企画メシの際、京都から参加していた。
渡邉真紀:イラストレーター
鈴木康平:参加時:大学4年生。今年の春から、テレビ局で働く。


きっかけは、失恋、悔しさ、阿部さんの本…「変わりたい!」という気持ち。


【企画メシの志望動機~なぜ企画メシに?~】


澤田:「失恋と挑戦」
昨年の2月、大失恋。
そこで「変わらなアカン、なんでもええから挑戦したい!」と思い、
いろんな人に聞いて企画メシに出会い、挑戦しよう!
と思って入ってきました。ものすごく不純な動機なんですけど(笑)


鈴木:「企画人のものの見方を知りたい」「企画人になるための準備運動」
就活が終わり、卒業後テレビ局で働く際、
ドラマの企画をやりたいと思ってました。
でも大学には企画塾のようなものはなく、
大学以外に学べるところがほしいと思っていた時に、
企画メシを見つけました。


楠瀬:「企画力を上げたかった」
私は制作の仕事をする中で、
決まった企画を形にすることが多かったんですけど…
もっとゼロから生み出す方法を身に付けた方が楽しくなるんじゃないかと思って、
絶対に企画力が必要だ!と思っていた時に、
1期生と2期生だった会社の同僚に強く勧められました。
彼らも実際にいい企画を出しはじめてたので、
これは絶対行きたいと思い、参加しました。


高奥:「自分を変えたかった」「世界を広げたかった」
看護師を含め専門職に多いと思うのですが、
就くこと自体に目標を置いてしまって、
そこから先どうなりたいとか、考えることが減ってしまうんです。

自分がどう世界を広げて、
どういう未来を切り開いていくべきなのかを知りたいと思いました。



渡邉:「待っていても、はじまらない」
イラストレーターをしていて、クライアントからの仕事を待っている状態でした。
そのやり方にモヤモヤしていて「もっと自分から動けないかな?」と思っている時に、
たまたま本屋さんで阿部さんの「待っていても、はじまらない。—潔く前に進め」という本に出会いました。

その中で企画メシを知り、呼ばれている感覚で、ここに行かなきゃ!と思いました。
あと、企画メシに集まって来る人に興味があったんですね。
「自分を変えたい」とか、前向きに考えている人たちがきっと来るだろうと思ったので、
ゲスト講師の方たちがどんな人かというよりも、
その人たちに会いたいという気持ちが大きかったです。


興味がないと思っていた分野に、発見がある。


【印象に残っている講義はなんですか?】


阿部:意外にも、3つの講義に集中しました。
ひとつ目は、晋平太さん「ラップの企画」に一票。



渡邉:「ラップで自己紹介を考えてきてください」という課題が出て…
個人的にラップに興味がなくて(笑)。
講師の方を見て、自分が興味のある人とない人と、いると思うんですけど、
意外と自分の関心がなかったものの方がすごく楽しかったんですね。
ラップの課題が出た時に、1週間くらいずっと韻を踏んでたんですよ。
企画メシに通ってなかったら、そんなことって起こらなかったと思うんで…。
あと、「企画を勉強しに行く」というのを堅く考えていたので、
「ラップを使って表現をする」ということ自体も、企画になるんだ!と思いました。
「企画」って「手の届かないもの」と考えていたんですけど、
すごく身近なものなんだなと感じました。


上手さよりも、どれだけさらけ出せるか。


ふたつ目は、松居大悟監督「映画の企画」に二票。


楠瀬:松居大悟さん、阿部さん、私…みんな同い年なんです。
同い年で活躍している人は、
どういう思いで活動されているのかに興味がありました。
実際に話を聞いたら、
本当に自分の面白いと思うことだけを突き詰めて活動している、
という部分にすごく刺激を受けました。
「お金にならない」などの理由で心が折れそうになるところを、
ずっと続けていることでオリジナルの価値が生まれている
んだな、と。


澤田:「自分の人生を映画にするなら?」という課題を頂いた時に、
自分はものすごく経歴のコンプレックスを持っていて、
そういうものをずっと隠してきたんですけど、
課題を通じてそこに向き合ったんですね。
そこではじめて、自分の否定してきたキャリアが、
見せ方や捉え方によってはものすごくポジティブなものになり、
武器になる
んだと気づけました。


阿部:さらけ出すことの大切さ。表現が上手いどうこうよりかは、
どれだけ自分の恥ずかしい部分を言葉・ヴィジュアル・企画にするか…

そこはすごく評価されていましたね。


「自分にしかできない仕事」で、イメージを覆す。


最後は、一番多くの票・3票獲得した水野祐さん「法律の企画」。


高奥:「法律の企画」での課題「企画メシが盛り上がるルールを考えよ」。
私の中で、「ルール」は「縛られるもの」「制限」という良くないイメージがあって…
でもこの課題を通して、これからの企画メシがより楽しくなりました。


水野さんも同じ専門職(弁護士)で、
「なったことで満足してしまう人はたくさんいるけど、
それでは生き残っていけない」
という話を聞いて、

私たちが働いていく上でも、大事なことを学べた回だったと思っています。


鈴木:受講するまで水野さんを存じ上げなかったんですけど…度肝を抜かれました。
大学で法律の授業を受けて、ドラマで見ていたその世界とはギャップがあって、
面白くないなと失望していました。

でも、水野さんは弁護士なのにすごくクリエイティブというか、
水野さん自身「編集スキルが必要」と言っていて、
自分にしかできない仕事を広げている印象を受け、わくわくしました。


楠瀬:法律、弁護士…というと、コンサバなイメージだったんですけど、
水野さんは「クリエイターの味方の弁護士」と仰っていて、
今までの弁護士さんのイメージを覆されました。


まず、行動することが大事。



【企画メシを通して変わったことは?】

澤田:「一緒にいる“人”が変わった」
人と一緒に飲みに行っても、何も生まれないことが多かったんですけど…
企画メシを受けて、「仲間」「協力者」がものすごく増えて、
一緒にいる人が変わると、おのずと働き方であったり、
仕事以外でパフォーマンスを発揮する所が変わったりしていきました。

企画メシに参加したことがきっかけで、新しい仕事もはじまりました。


鈴木:「 “企画で世界はできている!”と、自分の視点が変わった」
今まで「企画」というと、CM、イベント…
エンターテイメント寄りなことを考えていたんですけど、
たとえば「席をどういう配置にするか」など身近なことも、
些細なことも「企画」で出来ている
なと思って。

卒論がすごく嫌だったんですけど、
「心理学の企画だ」と思うことで、前向きに取り組めて、
最高評価も貰えました。言葉やマインドセットを変えることで、
ポジティブに取り組める
と気づきました。


高奥:「変化を楽しもうと思えるようになった」
今の仕事は好きだし、結婚もすぐにはしたくないし…
でも「変わりたい」という思いだけはあって、
重い腰がなかなか上がらなかったんですね。
でも、企画メシの同期たちと時々会うと、
報告会が自然とできて、それにすごい刺激を受けたり、
「私も何かやらないと」と思うようなことが多々あるので、
「変わろう」と思えるし、周りの人たちが楽しそうに働いているのを見てて、
変わるのも楽しみになれた。企画メシの講義だけじゃなく、
同期の存在がいたことも大きいです。


渡邉:「選択肢が明確になった」
可能性を広げたい、大きくしたいと思っていましたが、
講師の方が、自分の「好き」「やりたい」に真っ直ぐに仕事をしているのを見て、
すごく羨ましかったし、自分もそういう風になりたいと思いました。
なんでも広げるというよりは、自分だったらどうするんだろう?と、
自分にとって大事なものと向き合った半年間
だったんですね。
自分にできることって、そんなに言うほどたくさんないな、と思いました。
自分が得意だと思えるところにピンポイントを絞ってやっていったほうが、
伝わる
んだなと。自分にとって「必要/必要でない」を分けるスピードが上がって、
明確になりました。



楠瀬:「やったもん勝ち!と思うようになった」
講師の皆さんは、発想力、人脈ももちろんあるんですけど…
行動力がものすごくある皆さんで、
そういう方のお話を2週間に1回聞いて、
頭を殴られたような気がして…
「やってないだけだな」と思えるようになって、
「やったもん勝ちだ」と思うようになりました。
今の仕事以外にも、オリジナルを作りたい!やらなきゃ!と思い、
企画メシが終わってからすぐに動き出し、
この夏から水着のブランドを立ち上げる準備をしています。
思っているだけじゃダメなんですよね。


企画生は「学びに来る」のではなく、「勝ち取りに来る」。
講師は「教えに来る」のではなく、「共有しに来る」。


【検討しているみなさんに伝えたいこと】


鈴木:「講義だけが企画メシではない」
講師の方々の講義を聞きにくる方が多いと思うんですけど、
同じ課題を取り組んだ仲間たちの企画書を見るのがすごく楽しく、
いい刺激になりました。ひとつの課題に対して約30人が企画書を出す、
ということは他ではそうそうないことだと思います。



高奥:「企画メシに通ったからといって、人生が変わるわけではないけれど、変わるきっかけは必ずもらえます。職種問わず、少しでも気になる方は応募してほしいです」
半年は、長いといえば長いし、短いといえば短い。
人生が大きく変わったわけではないけれど、
これを通して得るものは必ずある。
「企画メシに通ったら、人生が変わる」と
過度な期待はしすぎないほうがいいかもしれないけど、
興味があれば是非!


楠瀬:「悩んでるなら、応募した方がいい」
自分が面白がっていることを仕事にしている人の話を、
2週間に一回聞ける半年間。
超有名人という人ばかりではないところもいい。
エントリーするときの、自分と向き合う時間も大切。


渡邉:「企画メシで過ごした時間・仲間は特別な存在です!是非挑戦してみてください!」
企画生同士から影響を受けることが多い。今日も集まれることが嬉しい。
「何かやりたい」と思っても、実際に行動している人って
そんなに出会えなかったんですけど、
企画メシの人は何かしらやっていて、新しい動きがある。
半年だけではなく、その先も続けていける
人間関係ができる
のが魅力的だと思います。


澤田:「とはいえ、自分次第」
ぶっちゃけ、めっちゃしんどいです。
本業があるのに、隔週で企画書を作らなくちゃいけないんですよ。
企画メシが他のセミナーや講座と違うのは、
「企画書でコミュニケーションをとる」ということ。

中途半端なものは、選んでもくれないし、触れてもくれない。
正直、「学びにくる」という姿勢はやめた方がいいです。
「盗みにくる」「絶対勝ち取りにくる」という気持ちで。
講師は、「教えに」来てないです。「共有しに」来てます。
来るんだったら、そのくらいの熱量で応募してほしいと思います。



私自身、久しぶりにBUKATSUDOでメモを取りながら、
きらきらと企画メシのことを話す同期の姿に背筋が伸びました。


一年前の今頃、応募しようかギリギリまで悩んでいたことを思い出します。
自信がなくても、「変わりたい」という気持ちがあれば、応募してみてください。
私も4期の聴講に行き、未来の4期生に会えることを楽しみにしています。


まだ迷っている方、少しでも気になっている方は、 是非、佐藤ねじさんをお迎えして行われるプレイベントvol.2にご参加ください!



ライター:弘瀬桃子(3期生)
Web協力:KNAP